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消えてしまう前に。

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@Nasushiobara,Tochigi

 

 

 

人はいつか死ぬ。

 

 

君もわたしもいつかは死ぬ。

 

 

じいちゃんもばあちゃんも

父さんも母さんも

兄ちゃんも姉ちゃんも弟も妹も

友達も親友も仲間も

子どもも孫も

好きな人も愛した人も

 

いつか死ぬ。

 

わかってるのに

 

わかってるのに

 

なんでこんなに悲しみがずっと続くんだろうね。

 

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私は1つの答えを知っている。

 

それは、

1番悲しんでいい時期に

本当に素直な形で悲しめなかったから。

 

 

今の日本は危篤状態で葬儀屋を探し

親戚に連絡を取り

亡くなったら医者に死亡診断書を書いてもらい、

葬儀屋に電話して安置場所を決め、

翌日には納棺してお通夜、葬式と進める。

 

その間2日間。

亡くなって2日で骨と灰になる。

早いんだよ、とにかく。

 

 

そこでも葬儀関係の話やら、親戚への連絡やら

来てくださる方の対応やら

とてもじゃないけど「悲しい」と言える時間がない。

まともにお別れもできないまま、

いつのまにか、肉体とさよならしちゃうんだ。

あっ!と気がついた頃には、

もう目の前にあの姿はない。

 

 

「魂はあなたの中に生き続けるよ」

そんな言葉をなんべんもかけられ、励まされた。

 

でもね

冷たい体になってもいい。

もう手を握り返してくれなくてもいい。

もう笑ってくれなくてもいい。

 

それでも触れたいと思う。

肌と肌を合わせられることが

こんなにも愛おしくて幸せなのに

肉体がなくなってしまう。

そんな喪失感は計り知れない。

 

 

自分の中に生き続けることなんてわかってる。

空で見守ってくれてるなんてわかってる。

 

でも時に綺麗事に聞こえるんだ。

 

 

 

 

 

この世で一番大好きな人と別れた15歳の頃の自分と

23歳になってから話をしたことがある。

 

 

 

 

 

白い布に包まれ横たわる目の前で

枕飾りの蝋燭を灯し続けるのに

体育座りになってじっと見つめていた。

当時は涙も出ないまま無言だった。

 

現実を受け入れられなかった。

いずれいなくなることを予想するのは

病気になった頃から、再発した時、

やせ細っていく姿を見たくなくて家を飛び出したあの時、

何回も何回もあって、ずっと意識していたのに。

 

 

 

23歳のときにそっと目を閉じて

15歳の頃の自分の隣にそっと腰を下ろしたとき

黙ったままの15歳のわたしは

しばらくして

 

「明日いなくなっちゃうのは嫌だ。

でもそんなこと言ったらみんなが心配する。

家族が壊れるかもしれない」

 

ふとつぶやいた。

あとにぽろっとこぼれる涙。

 

あのとき、あのお別れのとき

本当は自分が流せなかった涙があったことに

8年越しに気づく。

15歳のまだ未熟な私に

言えなかった想いがあったことに

ようやく気づけたんだ。

 

一番悲しんでいい時期に

素直な感情を出せなかった。

 

そのことが今の自分を苦しめる。

 

 

あんなすぐに身体がなくなってしまうのなら、

 

もっと抱きしめたかった。

もっと手を握りたかった。

もっと触れていたかった。

もっと一緒にいたかった。

 

そんな後悔が消えない。

 

 

でもね、

気づいたなら今からでも遅くない。

強がって悲しむことに

ずっとずっとフタをしてきたことに気づけたなら

どれだけ経ってても遅くない。

泣いていいんだよ、寂しいって言っていいよ、

会いたいって言っていいよ。

 

一緒に抱きしめて生きていくってのは

そこから始まる。

 

 

 

いい?

 

人は絶対にいつか死ぬ。

 

そのいつかは誰にもわからない。

 

明日かもしれないし、10年後かもしれないし

50年後かもしれない。

 

でもね

命の炎が燃え尽きたあとのお別れなんて

できる時間がないんだよ。

 

だからさ

もし突然大切な人と別れても

「最後に一緒に食べたご飯は美味しかったなあ」

「あのときそばにいて幸せだったなあ」

「あのとき大好きって言っておいて良かったなあ」

「昨日おやすみのキスしておいて良かったなあ」

 

って、後悔に負けないくらいの

ほんの少しの小さな幸せを大切にして

今を一緒に生きて欲しいよ。

 

 

 

人はいつか死ぬ。絶対に。

お別れが来ないはずなんてないんだ。

 

だから今を大切にしてほしい。

 

 

 

 

 

 

そうか、今日は月命日だ。

心配して見にきてくれたんだね。

これを私に書いてってお願いしに来たんだね。

 

ありがとう、愛してるよ。

 

H31.01.24 田中めぐみ

 

 

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